サイトマップ
ホーム ブログ ひとり言 たいじの主張・政策 プロフィール 活動レポート リンク ご意見・ご要望



 たいじの主張・政策



  県土整備部補助事業について  - 気を付けておかなければならないこと -
2012年10月5日

 私は、今の徳島県の財政事情を鑑みると、国の補助事業については
 『しっかりと精査し気を付けて取り組まなければならない』
 と考えています。
 9月定例会 付託県土整備委員会に補正予算として、ちょうど適当な事業が提出されましたので、
 この機会に私なりの気を付けるべきだとする視点を述べておきます。

 それでは、はじめに国の補助事業について、私なりの理解を簡単にお話しします。
 県の事業には補助事業と言って国の補助金をもらって実施するものが数多くあります。
 特に県土整備部の補助事業は特別で、県債(県の借金)を絡めた事業が多く、
 少しの県費(県の現金)と県債(県の借金)で大きな事業ができる仕組みとなっています。

 基本パターンはこうです。
 総事業費を100とすると
   県費 5  県債 45  国の補助金(国のお金) 50  合計 100
 そして、県債発行額の内20%は後年度の交付税で国が補填するというものです。

 つまり、少し頭金を出して借金をしてくれれば、残りは国が出します。
 借金もあとあと2割分は国が持ちましょうというものです。ありがたい話です。

 さらに、最近は、この基本パターンと比べても有利な補助率を持った事業が出てきました。
 近年、国が経済対策や震災対策として特別にメニュー化している為です。
 これらについては、厳しい地方財源に配慮し、頭金がほとんどいらないものまであります。

 例えば、今回の鳴門運動公園整備事業(国の事業名;社会資本整備総合交付金《全国防災》)もそうです。
 総事業費の内訳は、
   県費 315千円 県債 1,036,000千円 国の補助金 942,105千円 合計 1,978,420千円
 となっています。
 そして県債の内90%は後年度の交付税で国が補填するというのです。
 頭金は30万円です。約20億円の事業費の内、半分は借金して下さい、残りの半分は国が出しましょう、
 しかも借金の9割は国が後日面倒みますというものです。
 要するに、最終、県の負担は1億円で20億円のことができますよと言われているのです。

 余談ですが、私は、後日の交付税参入、つまり交付税の中に入れて後々お返ししますと
 国が言っていることには少し疑問を持っています。少し乱暴な言い方になりますが、
 何故なら交付税の総額は国税の何%と法律で決まっています(財務省)。
 そこには過去に各県が発行した県債の返還金の補填に当てるべきお金がいくらあるか等と言うことは
 考慮される余地がないことなのです。国の言い分としては、地方へ配分する時に(総務省)考慮する
 と言うことなんでしょうが、ならば何処かの自治体は交付税額が減ってくるはずです。
 どうも釈然としない話です。

 ともあれ、今や徳島県の県債残高は1兆円を超える規模に膨らんでいます。

 そして今、この元本と利息の償還に苦しんでいます。非常に大きな財政上の課題となってしまいました。
 しかし、借りたものは、計画的に、地道に返していくほか、方法はありません。

 少し話が飛んでしまいましたが、元に戻しますと、徳島県のように財源の乏しい県にとっては、
 この補助制度は本当に魅力的にうつる制度です。なにせ少ないお金で大きな事業効果が見込めるのですから。

 しかし、私はこの制度には、借金が増えるという他に、もう一つ危険な誘いがあると考えています。

 それは、事業総額を追求するあまり、また、補助率等の有利な事業を追求するあまり、
 本来優先しなければならない事業が後回しになりはしないか?と言う危惧です。

 今、徳島県は財源にゆとりがありません。なおさら陥りやすい状況にあると考えています。
 霞ヶ関で考えた事業メニューが、本当に徳島県にとって必要な事業なのかどうか。

 ついつい、あった方が良いなんて安易な感覚 (そりゃあった方が良いでしょう) や、
 この事業の方が予算総額が大きくなって地元経済が潤うだろう (往々にして一時しのぎとなりがちです)
 等と飛びついてしまって、後で必要なものにお金が廻らないほど借金地獄に陥ってしまう。
 こんなことにならないようにしなければなりません。
 いや、すでにこの領域にあるのかもしれません。ならば、延々と続けてはなりません。

 未来を真に見据えなければなりません。

 今後ともこうした観点からしっかりとチェックしていきたいと考えています。



前ページ
ホーム






Copyright (C) 2011 Taiji Kishimoto. All Rights Reserved.